今季最後、ガラスの上の散歩道。


友と歩いた凍結の御池と、分かち合う一杯。

暦の上では春の足音が聞こえてきますが、標高1,700mの世界はまだ、冬の威厳を保っていました。

「今年はおそらく、これが最後だろう」

そう直感し、まだ凍った御池(みいけ)の上を歩いたことがない友人を誘って、くじゅうへ向かいました。水面が分厚い氷で閉ざされ、その上を人が歩けるという非日常。その感動を、どうしても共有したかったのです。

「信じられない」という、最高の賛辞

息を切らして登りきった先に現れたのは、白く輝く巨大なスケートリンクのような御池。恐る恐る氷の上に足を乗せた友人の、「本当に歩けるんだ…!」という驚きの声と笑顔。

その瞬間、私の頭の中で「しあわせの数式」が解けた音がしました。
ソロで噛み締める静寂も好きですが、誰かの「初めての感動」に立ち会えることは、山登りのもう一つの醍醐味です。


氷点下の空気で際立つ、深煎りの輪郭

氷の上でザックを下ろし、バーナーに火を点けます。
今回選んだ豆は、あえてパンチの効いた深煎りのブレンド。氷点下の張り詰めた空気の中では、繊細な酸味よりも、ガツンとくる苦味と甘みのコントラストのほうが、体に染み渡るからです。

「氷の冷たさと、コーヒーの熱。
友との会話と、山の静寂。
すべてが混ざり合い、白い吐息となって空へ消えていく。」

カレイドスナイパーM2で、芯まで熱を通した豆は、冷たい風にさらされてもその香りを失いません。友人と二人、カップから立ち上る湯気を眺めた時間は、何物にも代えがたい「リトリート」なひとときでした。

季節は巡り、また新しい山へ

おそらく、次にここを訪れる頃には、氷は溶け、青い水を湛えた御池に戻っているでしょう。
冬の終わりを惜しみつつ、次は新緑の山でどんなコーヒーを淹れようか。下山道ではもう、次の数式を考え始めていました。

季節の変わり目。皆様も、大切な誰かと、あるいは自分自身と対話する一杯を楽しんでください。

冬の名残を惜しむ、深いコク

氷上の思い出と共に味わう、YAMA de Coffeeの深煎りラインナップ

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