white coffee mug on brown surface

至福の山コーヒー入:第3回「実践編」

「いよいよ山頂。最高の景色を前に、最高の一杯を淹れる瞬間がやってきました。」

道具を揃え、こだわりの豆をザックに詰め込んで登った道のり。その締めくくりとなるドリップですが、実は野外でのコーヒー作りには、キッチンとは異なる「山ならではのコツ」が必要です。

そこで今回は、厳しい環境下でも失敗せずに、美味しいコーヒーを淹れるための実践的なテクニックをステップ形式で解説します。


ステップ1:場所選びと「風」への備え

山でコーヒーを淹れる際、まず最も気をつけたいのが「風」の存在です。

風が強いとお湯が沸きにくくなるだけでなく、ドリップ中にお湯が流されて温度が急激に下がってしまいます。したがって、できるだけ大きな岩の陰や、風を避けられる平坦な場所を探すことが第一歩となります。

もし適切な遮蔽物がない場合は、折りたたみ式のウインドスクリーン(風除け)を活用しましょう。これがあるだけで、燃費も抽出の安定感も驚くほど変わります。

ステップ2:お湯を沸かし、マグを温める

お湯が沸いたら、すぐにコーヒーを淹れたくなるものですが、ここで一工夫加えましょう。

具体的には、少量のお湯を先にマグカップに注ぎ、カップ自体を温めておくのです。山の上は気温が低いため、冷え切ったマグにコーヒーを注ぐと、あっという間に冷めてしまいます。あらかじめ温めておくことで、最後の一口まで温かさを保つことができます。

また、冬などお湯が沸く時間が惜しい時には、高性能な保温ボトルに沸騰したお湯を持参するのも手です。コーヒーを飲める温度は沸騰してないほうが美味しいので飲み頃になってたりしますよ。

ステップ3:山の香りを引き出す「蒸らし」の作法

いよいよドリップの開始です。粉全体に少量のお湯をのせ、30秒ほど「蒸らし」の時間を作ります。

このとき、新鮮な豆であればあるほど、炭酸ガスが放出されてプクプクと膨らんでいきます。山の澄んだ空気の中で広がるこの香りは、まさに至福の瞬間です。その後、中心から「の」の字を書くように、数回に分けてゆっくりとお湯を注いでいきましょう。

💡 失敗しないためのワンポイント

外ではお湯が冷めるのが早いため、一度にたくさん注ぎすぎないのがコツです。また、ドリッパーに蓋ができるタイプなら、注ぎの合間に蓋をすることで温度低下を最小限に抑えられます。

次回予告:マナーと環境への配慮

美味しい一杯を楽しんだ後は、山への感謝を忘れてはいけません。次回は最終回として、コーヒーカスの持ち帰り方や、山を汚さないためのマナーについてお話しします。

心地よい余韻とともに、スマートな山コーヒーを楽しみましょう。

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