その数式をくじゅうの静寂の中で解いてみる。

「その数式を、くじゅうの静寂の中で解いてみる。」

今、SNSや映画を通じて静かなブームとなっている『富士山とコーヒーと幸せの数式』。あの映像の中に流れる、研ぎ澄まされた空気感と、丁寧に淹れられる一杯のコーヒー。見ているだけで心が浄化されるような、不思議な力を持った言葉です。

そこで、私は考えました。富士山が描き出す数式があるのなら、ここ「くじゅう連山」にも、また別の美しい数式が存在するのではないか。今回は、私が雪のくじゅうで見つけた、心を満たすための数式についてお話しします。


数式:氷上の静寂 × 立ち上る湯気 = ??

映画の中に象徴されるシーンが富士山なら、私の舞台は霧氷や樹氷の道を歩き辿り着く、結氷した「御池」です。
久住山、中岳、天狗ヶ城に囲まれたこの場所は、冬の間だけ、世界から切り離されたような静寂に包まれます。

このとき、大切なのは「急がないこと」です。ミルを回す音、お湯が沸くかすかな音、そしてドリップバッグから滴るコーヒーの雫。それらの一つひとつが、幸せを構成する重要な変数(パラメーター)となります。つまり、映画のように美しい時間は、自分自身の手で創り出すことができるのです。

くじゅう御池でのシネマティックなコーヒータイム
▲ スクリーンの中ではなく、目の前に広がる現実。ここには、自分だけの「数式」がある。

答えはいつも、ザックの中にある

映画の中で語られる「幸せ」の形は人それぞれです。しかし、一つだけ共通しているのは、自分の好きなものに対して「誠実であること」ではないでしょうか。

具体的には、山へ向かうための準備、豆を選ぶ時間、そして凍える寒さの中で味わう温かさ。こうした一連のプロセスこそが、私にとっての「幸せの数式」の解(答え)です。わざわざ重い道具を運び、手間をかけて淹れる。無駄に思えるその行為が、山での時間を最高に映画的なものに変えてくれます。

あなただけの「物語」を始めよう

最後に、この記事を読んでくださっているあなたへ。映画を見て「いいな」と感じたその気持ちを、ぜひ実際の山へ持ち出してみてください。

たとえ富士山でなくても、あなたの身近な山で、お気に入りのコーヒーを淹れる。それだけで、あなたの日常は新しい物語として動き出します。次の週末、くじゅうのどこかで、幸せの数式を解いているあなたに出会えるのを楽しみにしています。

※今回の記事は、映画『富士山とコーヒーと幸せの数式』の世界観にインスパイアされて執筆しました。素晴らしい作品を通じて、山コーヒーの魅力を再発見できたことに感謝いたします。

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