相棒との会話

「山で飲むコーヒーが、いつもよりちょっと美味しく感じられる理由。」

それは、絶景のせいだけではないかもしれません。実は、私たちの焙煎所では、美味しい豆を焼き上げるための「大切な習慣」があります。それは、いつも一緒に頑張ってくれている相棒、焙煎機をピカピカに磨いてあげることです。

そう、会話をしながら磨きます。たくさんの豆を焙煎してこびりついたカーボン。なかなか手強いですよ。

今回は、コーヒーを焼く前の「ちょっと地味だけど、ワクワクする準備」のお話です。


「美味しい」の通り道をきれいにする

何度も豆を焼いていると、機械の中にはどうしても豆の薄皮やオイルが少しずつ溜まってきます。すると、せっかくの豆の香りが、少しだけ隠れてしまうことがあるんです。

だからこそ、定期的に機械をバラバラにして、奥の奥までお掃除します。手間はかかりますが、金属の肌がツヤツヤに戻るのを見ると、「よし、これでまた澄んだ香りが届けられるぞ」と、なんだかスッキリした気持ちになります。

こびりついたカーボン

磨きながら、皆さんのザックの中を想像して

具体的には、ブラシを動かす静かな時間の中で、ふと皆さんのことを想います。

「あの人は今週末、くじゅうの雪道を歩くのかな」
「凍結した御池で、この香りにホッとしてくれたらいいな」

こんなふうに、私たちの豆を買ってくださる皆さんの笑顔を想像するのが、この作業の一番の楽しみです。おかげさまで、「美味しかったよ」という皆さんの言葉が、真っ黒な煤(すす)を払う手元を、不思議と軽くしてくれます。

また、新しい香りを焼いていきます

さて、相棒もすっかりきれいになりました。これでようやく、皆さんに胸を張ってお届けできる準備が完了です。

あらためて、いつもYAMA de Coffeeを支えてくださる皆さんに、心から感謝の気持ちを伝えたいです。これからも、皆さんの登山がもっと楽しく、もっと美味しくなるような一杯を、心を込めて焼いていきますね。

磨きたての機械で焼いた、新鮮な豆をご用意しています。

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