連載:山で飲む一杯|第3回

🏔 山に持っていくコーヒー豆の量と、その考え方

山でコーヒーを淹れるようになると、ある疑問にぶつかります。

「豆って、どれくらい持っていけばいいんだろう?」

少なすぎると足りない。
多すぎると、ただの重りになる。

こんにちは、YAMAdeCoffee 店主です。
登山とコーヒーを何度も繰り返す中で、
豆の量には“ちょうどいい考え方”があると感じています。

山では「飲みたい量」より「飲める量」

家では、気分次第で何杯でも淹れられます。

でも山ではそうはいきません。
行動時間、天候、体力。
すべてが影響します。

だから山では、
「何杯飲みたいか」より「確実に飲める量」を基準にします。

基本は「1杯分+予備」

僕がよくやるのは、とてもシンプル。

  • 基本は1杯分
  • 余裕があれば、もう半杯〜1杯分

日帰り登山なら、無理に何杯も持っていきません。

山での一杯は、数よりもタイミングが大事だからです。

 

「ここで飲みたい」と思える場所があるか

豆の量を決めるとき、僕はルートを思い浮かべます。

景色の開けた稜線。
風を避けられる森の中。
少し長めに休憩できそうな場所。

「あ、ここで飲みたいな」

そう思える場所が一つあれば、
それで十分です。

豆は“保険”じゃなく、“楽しみ”として持つ

たまに、「念のため多めに持っていく」という人がいます。

でも、コーヒー豆は行動食ではありません。

エネルギー補給なら、別のものでいい。

コーヒーは、その時間を楽しむためのもの。

だから僕は、豆を“保険”としてではなく、
楽しみとして選びます。

ただ、友人にも美味しいコーヒーを飲んで欲しい。同じ香りとテイストを一緒に楽しみたい。

だから、少し多めに持って行くこともありです。

焙煎士として思う、山に合う量

焙煎士の視点で言えば、山で飲む一杯は、とても正直です。

疲れているとき。
風が強いとき。
思ったより寒かったとき。

そんな状況でも「美味しい」と感じられるなら、
その一杯は、十分役割を果たしています。

量は少なくていい。
でも、その一杯がちゃんと記憶に残ること。

一杯分の豆が、山の時間をつくる

山で飲むコーヒーは、たくさんはいりません。

その日の山行に、ひと区切りをつけてくれる一杯。

豆の量を考えることは、山でどう過ごしたいかを考えることでもあります。

次回は、「山で飲むコーヒーが、なぜ記憶に残るのか」
もう少し感覚的な話をしようと思います。

また山で、
また一杯。

にほんブログ村 グルメブログ コーヒーへ